最近のテキストエディター事情

今使っているパソコンでは、

  • プログラムを書くとき
  • ブログ記事の下書きをする
  • WEBサイトのページを編集するとき
  • 制作したアプリのテスト用データを作るとき
  • メールを書くとき

などに使っていますが、

昔のMS-DOS時代のパソコンでは

  • プログラムを書くとき
  • 制作したアプリのテスト要データを作るとき
  • 「CONFIG.SYS」や「AUTOEXEC.BAT」を編集するとき
  • ワープロ文書の下書きをするとき

などに使っていました。

これって、テキストエディターと呼ばれるソフトウェアの話なんですが、今では利用シーンごとにすべて別のソフトを使っているんですよね。
MD-DOS時代は?といえばテキストエディターを使うときはすべて「VZ Editor」というソフトを使っていました。

回想(MS-DOS時代)

まだインターネットもなかったころです。
でもかろうじてパソコン通信はやっていたので、ゲームなんかはダウンロードして遊んでいましたね。
当時のパソコンは高額で自分が購入できたのはかなりの低スペックなものでした。
ワープロもサクサクとは動いてくれなかったので、まずテキストエディターで全文を書いてからワープロソフトで読み込み、それから文字を装飾して文書を仕上げるという手順でした。
CONFIG.SYS」や「AUTOEXEC.BAT」もよく編集していたような気がします。Windowsになってからはこれをエディターで編集する必要は無くなりましたね。
また、「VZ Editor」は自分の使いやすいようにカスタマイズができたのですが、設定画面とかはありませんでした。テキストファイルでできた設定ファイルを「VZ Editor」自身で編集するというあんばいです。

ありとあらゆる場面で駆使されたVZ

また、この時期はまだパソコン用のソフト開発はやっていなくて、汎用機やオフコンを使ったシステムのCOBOLプログラマーでした。
社内には入力端末よりも圧倒的にプログラマーの人数の方が多く、なかなか自由に使えなかった時代です。
自前のノートパソコンを手に入れてからは、「VZ Editor」をいれてパソコンでコーディングするようになっていきます。
コンパイルは汎用機やオフコン側でしかできなかったので、コーディングしてはフロッピーに保存して、それから汎用機やオフコンで読み込めるように変換してとよけいな作業が必要でした。それでも「VZ Editor」を使ったコーディング作業はすごく効率が良かったと記憶しています。
それともう一つ、プログラムコーディングのあとテストデータを作って動作テストを行うのですが、COBOLプログラムではデータは固定長が一般的でした。
このテストデータを作成するのにも「VZ Editor」は大いに役立ちました。特に固定長データの編集には矩形選択ができる機能はとても便利だったんです。
今ではテストデータはほとんど「CSV形式」で作るのでこの矩形選択機能なんてまったく使わなくなりましたけどね。

Windows時代のテキストエディター

主にオフコンや汎用機を使った事務処理用のソフトをCOBOLで開発していた自分にとって、パソコンの普及は大きな環境変化でした。
あんなに忙しかったのに、だんだんと仕事が少なくなっていくことを肌で感じていたものです。今思えばバブル絶頂から崩壊へ進んでいたことも重なります。
で、四苦八苦しながらも徐々に開発環境をパソコンへと移行させていったのですが、さらに程なくしてWindowsが登場してしてきます。
ここから、Windows用のエディター探しが始まるのですが、なかなか馴染むものを見つけられませんでした。このため、しばらくの間はMS-DOS用のパソコンを併用していたのでした。
でもあまり時間の余裕はありません。Windows用のソフト開発が進んでいきオフコンでの開発は無くなりました。
そのかわり、オフコンからの移行作業が増えていきます。オフコンで使っていたデータをパソコンでもそのまま生かしていこうというのです。
ここでやっと「秀丸エディタ」に出会います。記憶は曖昧ですが、すでにOSはWindows95が広まっていたころだと思います。
ということでWindowsで使い始めた本格的なテキストエディターは、コーディングが主目的ではなくデータ編集が主目的だったのです。

インターネットが広まった現在のエディター事情

自分の場合、コーディング作業にも適した汎用テキストエディターというか、「秀丸エディタ」や「EmEditor」などは今のコーディング作業にはまったく使っていません。

  • プログラミングはIDEの標準のエディター
  • ワープロへは直接入力
  • CSVデータの編集は専用のCSVエディター
  • ブログの下書きは「CatMemoNote」
  • HTMLを書くならHTML特化のエディター
  • メールを書くときはメールソフトに付属しているエディター

書くこと以外にもすぐれた機能を備えているエディター

テキストエディターを使うシーンは今でもいろいろありますが、コーディング作業に使わなくなった「秀丸エディタ」や「EmEditor」も別の作業で今も利用頻度は高いですね。
秀丸エディタは「grep」機能を利用することが多いので、起動時は「grep」のダイアログボックスを表示するようにしています。
この操作は、見つけた文字列から次の作業に移るのに非常に操作しやすく気に入っています。
EmEditorはデータ編集に欠かせません。特に文字列の置き換えです。
よく顧客管理システムのデータから「住所の市町村名が変更になっているから新しい名称に変更してほしい。」という依頼を受けるのですが、変更したい名称が複数あって1回1回変換を繰り返すのはめんどくさいのです。
これをEmEditorなら変更したい名称をリストにして「一括置換」ができます。また、別のお客さまから同じ依頼を受けたときも同じ変換リストを使ってすぐに対応できます。
データ件数が多くてもサッと変換作業は終わるので助かっています。

次はスマホ?それともAI?

さて、今もまた何か大きなIT環境が変わるような空気を感じます。
もしかしてコーディングはスマホを使ってということが主流になっていくのかな?
いや、ひょっとしてAIのおかげでコーディングはもっと別の方式に切り替わる??
まぁ、自分には想像もつきませんが、できるなら次の進化も見届けていきたいものです。

今回のピックアップ

自分みたいに古い時代のプログラマーはパソコンの普及、Windowsの登場と2つの大きな開発環境の変化を体験しました。
今はスマホ時代。もしかしたら次はプログラミングのコーディングもスマホでというのが主流になってくるかもしれませんね。
ということで、今回はスマホに接続できて持ち運びのできるキーボードの紹介です。
自分は日本語入力は「かな入力派」なのでこの機種を選びましたが、実際に購入しようという方はいろんな機種がで出てるからよく比較してみてくださいね。
スマホに接続して使ってみましたが、操作性はなかなかよかったですよ。でも、PCとは操作方法が違うのでいろいろ調べて覚えないといけません。
ただ、自分は外出してコーディングすることはないし、PCが目の前にあればPCを使うので今は大切にしまってあります。😥